池井戸潤『株価暴落』を読んだ感想|爆破テロ犯人の動機は何?

半沢直樹で有名な池井戸潤さんの本『株価暴落』を読んだので、感想をかきます!

未読の方はネタバレ注意です。

 

『株価暴落』のあらすじ

巨大スーパー・株式会社一風堂を襲った連続爆破事件。

企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落、一風堂の巨額支援要請をめぐって、白水銀行審査部の板東洋史は企画部の二戸哲也と対立する。

一方、警視庁の“野猿”刑事にかかったタレコミ電話で犯人と目された男の父は、一風堂の強引な出店で自殺に追いこまれていた。

引用:Amazon内容紹介(株価暴落 (文春文庫)

 

 

 

池井戸潤『株価暴落』を読んだ感想

「一風堂の経営はどうなるの?」「テロ犯人は誰なの?」と続きが気になって、一気に読んでしまいました。

銀行モノ×警察モノという感じで、読みごたえがありました。

 

でも、なじみのない銀行用語が多くてちょっと眠くなるときもありました。

登場人物が多く、特徴となる登場人物の描写が少ないので、名前とその立場を覚えるのが大変でした(>_<)

どちらもストーリーを堪能するには重要なので、頭を使う小説だったなと感じます。

 

オチは爽快感があるけど、読むのが疲れた…というのが率直な感想です。

 

テロ犯人の動機は何だったの?

「一風堂」のテロ犯人は、かつて「一風堂」とのトラブルがきっかけで自殺した商店の息子である犬鳴黄かと思いきや、黄を追う滝田刑事&「一風堂」会長に反感を持つ役員の財前でした。

 

財前の犯行動機は明確に記されていてわかりやすいのですが、滝田刑事の動機は一読しただけではよくわかりませんでした。

担当刑事ですら「動機が皆目見当つかない」といいだす始末!

 

ですが、本文ではこのような「憶測」がもたれています。

(一風堂を爆破することで、)巨額の利益を得ようとしたのかもしれない

 

でも、滝田が逮捕される章での滝田自身の回想にて、動機が「黄」に起因していると思わされているので、違和感を覚えました。

黄が再び滝田の人生に現れたとき、(中略)滝田は舌なめずりしていたのだ。
これだ。こいつは使えるーー

 

だから「黄を破滅させようとかそういう動機でしょ!」と思って本文を読み返すと、逮捕直前のシーンにこんな描写がありました。

 

これで、爆弾犯、犬鳴黄は自爆して死ぬ。(中略)そんなことよりももっと大事なことがある。(中略)一風堂株は暴落するだろうということだ。

黄が死ぬことより、株価暴落のことが大事・・・見逃していました。

 

「罪をかぶせるのに最適な相手が黄だった」ということですね。

滝田が金に困っている様子がなかったので(経済的理由で夢をあきらめたという描写はありましたが、終わったことですしね)、わかりにくかったのかなと思います。

 

 

まとめ

池井戸潤の小説はオチに爽快感があるので、私はよく読んでいます❤

勧善懲悪といった感じで、サラリーマンほどスカッとするんじゃないのかなぁと思います。

ただ、専門用語が難しいのが気になります(>_<)

映像化されている作品は、映像でみたほうが快適かもしれないなと思ってしまいました。

 

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